こんにちは。
みなさんは、ノルウェイの森という小説を読んだことがありますか。
1960年代の東京を舞台に、ビートルズのノルウェイの森のメロディが織り込まれる中でストーリーが展開します。
青年期の恋愛や喪失、孤独をテーマに描かれた恋愛小説、村上春樹の代表作として世界的な評価も高い作品です。
ということで、この記事ではノルウェイの森を読んだ感想やどんな人におすすめなのか、ご紹介していきますね。
最後までゆっくりとご覧になってください。
ノルウェイの森を読んだ感想
元々、自分が読みたくて率先して読み始めた作品ではなく、子どもの学校の課題図書一覧の中に村上作品が掲載されており、我が子のチームは話し合いの結果、村上作品を読んで感想文を書くことになった、と言うので、子どもと共通の話題作りのために、私も読んでみた作品だった。
今から39年前に世に出された作品であるため、私世代よりもさらに年配の方々の時代設定ということもあり、私ですら、やや時代感覚が掴みにくいと感じた位なので、Z世代の我が子達には尚更分かりにくい作品だったようだ。
村上作品に関しては、今回「風の歌を聴け」も同時期に読んだのだが、日本人の作家による、日本での実在する場所を前提とした作品であるものの、どこか作品の中に北欧の風が吹き抜けているような、外国風の雰囲気が漂っており、私は個人的にはどこか遠い世界の話のように感じることが多かった。
調べてみると、村上は執筆活動に入る際に、海外のホテル等に篭って書くことが多いらしく、そういった彼の執筆状況が作品に反映されているのかもしれないな、と思った。
恋愛スタイルも時代と共に変化していくため、今から39年前であれば、もうちょっと奥ゆかしい恋愛をしている男女が描かれているのかと思ったが、予想に反して案外自由奔放な恋愛が描かれており、当時もこういった若者がいたのであろうことを想像すると、そういう意味では意外性を含んでいる恋愛小説だった。
ノルウェイの森の原作と映画の違い
ノルウェイの森は映画化されている。
主人公の直子の療養所での同居人=レイコさんは、小説では頼れる姉御肌でボーイッシュなイメージで描かれていたが、映画の方ではそれほど中性的なイメージがある女優さんを起用していなかったからか、小説とはイメージが違うな、とまず思った。
ただ、主人公二人の配役はワタナベ=松山ケンイチ、直子=菊地凛子というのは、なかなか良い配役だと感じた。
実際に、ワタナベの没個性の様子、直子のエキセントリックな様子を、それぞれがよく表現していたように思う。
ノルウェイの森はどんな人におすすめなのか紹介!
私達より上の世代の方々に、特に今のシーズンに再度薦めたい。
なぜなら、この小説の装丁は緑と赤のクリスマスカラーになっており、バブル当時は恋人同志のクリスマスプレゼントに流行っていたらしいので、あれから39年経った今は、その当時大学生〜社会人若手だった方々も、退職年齢になられて時間にゆとりができていると思うので、昔を懐かしむ意味でもちょうど良いのではないか?と思ったからだ。
また、私達人間は年齢を重ねて、風貌も考え方も移ろいでいくが、作品自身は風化したり年を取ったりしていかないので、作品を定点観測本として、あの当時と現在では同じ作品を読んでもどのように感じ方が違ってきているのかを、自分の中で比較して、確かめてみるのもなかなか面白いのではないか?とふと思ったからだ。
すると、当時若い時には思いつかなかったことや、浮かんでこなかった感情が、様々な経験を経た今だからこそよぎるのではないか、と感じた。
同じ本から何か違う感情の出会いがありそうだ。
村上春樹のプロフィールや経歴について
村上春樹のプロフィールや経歴について紹介します。
- 名前:村上春樹
- 本名:同上
- 年齢:75歳
- 生年月日:1949年1月12日
- 出身:京都府生まれの兵庫県芦屋市育ち
- 身長:167センチ
- 血液型:A型
村上春樹は国内を代表する純文学作家で、世界的にも人気が高く、長年日本人作家の中ではノーベル文学賞の最有力候補と言われ続けている。
実際の作品だが、小説の他には紀行文やエッセイなども出しており、熱狂的な村上春樹のファンであるハルキストもいる一方で、一般的な読者にはやや分かりにくい作風だとも言われているため、小説よりもエッセイや紀行文の方が分かりやすく面白い、と言われている。
また、早稲田大学文学部の学生時代に、ジャズ喫茶バーを経営していた関係からか、今でも料理を趣味としており、YouTubeチャンネルなどでパスタ料理など、庶民的な料理を作り、その腕前を披露している。
村上が学生時代から実際によく訪れていた、新宿のジャズ喫茶バーであるDUGは現存しており、今でもハルキストの聖地となっている。
村上春樹の代表作品
村上春樹の代表作品についてお伝えします。
風の歌を聴け
海辺のカフカ
女のいない男たち
まとめ
この記事を読んで、ノルウェイの森が描く深い世界観や村上春樹の魅力を再発見していただけたら嬉しいです。
39年前に発表され、今も色褪せない本作は、読むたびに新たな気づきをもたらしてくれる「定点観測本」。
年齢を重ねるごとに変わる自分自身と作品との対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。
村上作品をまだ手に取ったことがない方も、この機会にぜひその独特な世界に触れてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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