ツインスター・サイクロン・ランナウェイの感想やどんな人におすすめなのか紹介?

 

こんにちは。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイという小説をご存じですか。

巨大ガス惑星を舞台に、くり広げられる宇宙の物語です。

その惑星では男女の夫婦だけが、大気を泳ぐ昏魚(ベッシュ)という魚の漁ができるとされている中、テラとダイオードという女性のペアで漁をするというストーリー。

ジャンルとしては、百合SF小説という感じのようです。

ということで、この記事ではツインスター・サイクロン・ランナウェイの映画化(ドラマ化)はないのか、どんな人におすすめなのかについても、ご紹介していきます。

最後までゆっくりとご覧になってください。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイの感想は?

動物の姿から人の顔へ、おいしそうな食べ物から綺麗なドレスへ。

高さ10万メートルに巨大な柱状の雲が立ち込めていき、次から次へと形を変えていくガス惑星の景観に出だしから引き込まれました。

港に現れたのはふたり組の女の子で豊満な方はテール・テラ、「作り話のテラ」という何とも不名誉な呼ばれよう。

もうひとりのスレンダーな方はダイオード、アルフレッドで綴るとdie over doseとこちらはちょっぴり不吉な響きがあります。

ふたりが狙うのは昏魚、「魚」といっても自らの意志をもって大気圏外を自由自在に飛び回る超生命体。

多くの恵みをもたらしてくれるというこの獲物、漁を許されているのは入籍した夫婦のみという古風な掟には納得できません。

時はまさに人類が宇宙へと旅立ってから6000年後、舞台となるのは辺境の星で地球からの距離は9500時間ほど。

遥か未来の遠くはなれた宇宙の果てに到達したとしても、「男と女」にこだわっている頭の固い人たちにはウンザリです。

その一方では性別に捉われずに自分たちのやるべきことをしっかりとこなすのが、テラとダイオードのジェンダーフリーコンビ。

男性であろうと女性であろうと仕事に誇りを持つこと、心から信頼できるパートナーを見つけることを彼女たちから教えてもらいました。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ映画化(ドラマ化)されていない理由について

現在のところはドラマ化も映画化も未定、地球上の雲の何10倍ものガス積乱雲がたちこめるオープニングは観てみたいのですが。

魚だけど煮ても焼いても食えない昏魚、この独特な世界観を視聴者や観客に受け入れてもらうにはハードルが高いのだと思います。

異世界のアドベンチャーであるとともに、生身の身体をもったふたりのヒロインの成長が大きなテーマ。

アイドルグループで活動していたりモデル事務所に所属している、兼業役者さんには荷が重いでしょう。

ツインスター・サイクロン・ランナウェイをおすすめしたい人やその理由は?

昔ながらの生き餌を使った渓流釣りを愛する太公望におすすめします。

もちろんスポーツ感覚でルアーフィッシングを楽しんでいる若い世代にも。

陸地にいる時はいかにも今どきの軟弱女子テラですが、ひとたび船に乗った途端に百戦錬磨の漁師も顔負けのたくましさに。

テラが座右の銘とするのは「追い網は坊主」、魚群をむやみやたらに追いかけるではなく相手の行く先に回って手を打てという意味だとか。

船の上に限ったことではなく、陸地でのさまざまなシチュエーションやトラブル回避に役立ちそうなことわざですね。

デッキの上でもボディラインの出るウェットスーツを着用したり、ヴィクトリア風のドレスを身に纏っているのはダイオード。

「女らしさ」をアピールするためではなく、いかなる不安定な足場においても自分のファッションとポリシーを貫きとおすため。

これから新しいことにチャレンジしてみようかという皆さんは、是非ともテラ・ダイオードの大漁を祈りながら読んでみて下さい。

小川一水のプロフィールや経歴について

小川一水さんのプロフィールや経歴についても見ていきましょう。

・名前:小川一水

・本名:非公表

・年齢:48歳(2024年10月時点)

・生年月日:1975年11月24日

・出身:岐阜県

中学生のときにはブームだったライトノベルを愛読、高校に入ってからはバイクに夢中になりビキニカウルを特注するほど。

大学では電気工学を専攻しますが根っからの文系男子だったようで、数学の講義についていけずに退学してしばらくは肉体労働に明け暮れることに。

1996年に河出智紀のペンネームで、「まずは一報ポプラパレス」でデビューしました。

短編集「老ヴォールの惑星」がベストSF2005の国内篇第1位に選出、収録作「漂った男」で第37回星雲賞に輝きます。

自らが描いているのが「SF」というソフトウェア、そのSFを搭載して走っているハードウェアが「人間」。

作品の中で人間を無視したくないという小川さん、プライベートではふたりの息子を育てるお父さん。

多忙な執筆活動のあいまにも一緒に遊んだり、旅行に連れていくなど家族サービスを惜しみません。

小川一水の代表作品は?

小川一水さんの代表作品はこちらです。

コロロギ岳から木星トロヤへ

アリスマ王の愛した魔物

青い星まで飛んでいけ

まとめ

小川一水の「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」は、未来の宇宙を舞台にした百合SF小説として、新しい視点を提供してくれる作品です。

ジェンダーやパートナーシップの価値観を問い直しつつ、壮大なガス惑星の世界観や迫力ある昏魚漁の描写に圧倒されるでしょう。

個性的なヒロインたちの成長や友情、冒険を楽しみたい方には特におすすめです。

この物語を通じて、未知への挑戦や自分らしさを貫くことの大切さを感じ取っていただければ幸いです。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

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